刺繍のやり方
ある日、娘(3歳)が「ママ足を描いて。」と紙を持ってきました。
なにに使うか、どんな生き物の足かもわからず適当に描いてやりました。
(足だけを4人分)
それを嬉しそうに走って持って行き、向こうの方でコソコソ作業をしております。
次に走って戻ってきた時に握りしめられていたこの生き物のつぶらな瞳を見て私は吹き出しました。(足ついてるし。笑)
最近工作の腕が上がってきた娘。
出来上がるものを見るたびに感心させられてしまいます。
この感動を老後の楽しみに取っておきたくて、子ども達の作品はなるべく保管しています。作品でなくても、今の暮らしの中では大したことない一コマでも、子どもが反抗期で口聞いてくれなくなった時とか、嫁に行く時とか。見返そうと思って保管しているものは沢山あります。
・新生児期が終わりそうな時に剥がれる皮膚
・始めて切った髪の毛
・なぜか頭に刺さっていた畳のカス
・お食い初めの鯛の鱗
・巨大化して鼻を塞いでいた鼻くそ(左右2個)
(育児ノートにセロテープで貼ってある)
鼻くそまでとなるとだいたい引かれます。いいんです。私の宝です。笑
こんなもん見返して感動できるのは私だけ。愛してるよベイビー達。
でだ。
あの瞳つぶら星人も後日モビールなんかにして天井からぶら下げようと大事に取っておいたのです。
それとだ。
先日の素カーテン。
最近あれを眺めながら、あのスペースに刺繍したらきっとかわいいよな。なにかいい図案はないものかしら。と、、
そんなある日、ガッチャンコ!!
セツコ頭の中でそんな音が鳴った。(ということにして)
「あ。あの人たち(瞳つぶら星人)を刺繍しよう。」
オリジナル瞳つぶら星人は保存用に取っておきたいので、彼らをスキャンしてプリントアウト!したところで3歳に見つかる。
「これちょうだい!」とプリンターから出たてほやほやのA4用紙を掴むなり走り去った。走り去る背中に向かって母叫ぶ『色塗ってきてー!』
数分後。
なんだか小さい紙を握りしめて戻ってきました。
最近メイクに興味を持ち出した娘。全員かわいくメイクされてきました。
瞳つぶら星人のよさが半減してる。。。
その上、セルフカット済みでアウトラインがよくわかんないし、色も豪快に塗ってあるし、非常に刺繍にしにくい感じに仕上がってきました。
でも。子どもと一緒にやるってこーゆーことよね。と気を取り直し。
次の工程へ
そこでセツコ気がつく。(え。刺繍ってどうやんの??)
刺繍の記憶はほぼ無い。小学生の時にやってるはずだけど記憶が無い。
えええぇーーーい!もう適当じゃ!貼って縫うぞ。
『娘!好きなところに貼りな!!!』
豪快に指示を出してみましたが、
なんでそこよ?というところに配置して「ここがいいの!」と言うもんだから。
「え?本当に?こっちの方がよくない?(控えめに)」と言ってみるものの
『いいの!!』と返される始末。
そうくるか望むところだ!いくぞ刺繍だやったるぞ!(やり方わかんないけど)
そんなこんなで裁縫セットを引っ張り出してきました。
が。
若干の老眼セツコ。満足に糸が通せません。
「兄!たのむ!」と頼んでみるが、4歳兄だって針に糸を通すのは初めて。
全然できませんでした。
(そもそも刺繍糸6本取りだからね。←これも3本って聞いたような。)
とかなんとかやってる最中にセツコちょっと席をはずす。
(幼児と針を置いて席をはずすな!※おトイレ)
戻ってくると兄!ドヤ顔!!!
なんと糸が通ってる!(子どもの成長ってすげ。)
さて。やっと準備が整いました。
刺繍のスタートです!
娘が紙を貼ったところをチクチク縫っていきます。(並縫いで ※並縫いしかできぬ)
ちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちく
(ちくわの中を覗いてしまうCM、あれ見てから子ども達がちくわを買ってほしがりますし、買ったら覗きたがります。しかし、覗いた後に「何もなかった。。」と寂しそうにするのが母として心が痛いです。)
ちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちく
「ままーーーやりたい!!(娘)」
まじか。針と幼児。
子どもがやりたいことは私に心と時間の余裕がある時にはやらせてあげようと思っています。(余裕ない時は全員で地獄。)
本日は運良くどちらも余裕あり。どうすれば3歳も並縫いができるか考えまして、、
刺す係を任命しました。
刺す前に刺すポイントに印をつけて、布の向こうで母スタンバイ。
何度か射られましたがそんなもん蚊に刺されたようなもんよ!(ほんとはイタイ)
刺繍前に色を塗ってもらったにもかかわらず。(意味なかった)
糸を選ぶ時は娘が「ここはピンク!」「ここもピンク!」「これはピンク!」とピンクばかりを指示するので、「ピンク以外もあるんやで。」と糸を並べてあげました。
最近うちの年子達は『悩む』という技を身につけたように思います。
二人とも場面は違えど、なんだか決定に時間がかかるようになってきました。(なぜだろう)
今日仕上がるまで長。。
さあさあさあ!
やっとです!やっと!
セツコと娘、そして兄の並縫いオンリー刺繍の超大作が仕上がりました!!!
なかなかかわいい。それを突っ張り棒にセットしてー窓にかけーる!!、、、、ん?
.
.
え。まじか。
もういいか。。。。
では
ジャーーーン!
え????
想像と全然ちがう。。。向こうの光で何が何だかわかんなくなってる!!!!!
かわいくないよ!なにこれ!!
完全にミスです。
カーテンに刺繍って。もっと計画的にやらなきゃなんじゃんね。知らなかった。
いやしかし、過程はとても楽しかった!なんかいい思い出!!(すでに過去形)
夜になって、外の光が入ってこなくなったらいいんだしね。そうだそうだ!と無理やり納得させ、なんだか不完全燃焼なのですが、、、
本日の冒険は幕引きとさせていただきます。
それでは、みなさまおやすみなさい。(誰によ)
画像加工で白を明るくしてみたところ。ほれ。かわいいやろ。